FC2ブログ

主役自体に魅力がなければ、台無し


2015/04/04

仕事であれ趣味であれ、何かに夢中で取り組んでいると、
ひょんなことから、本質に気づいたりするものです。

自分の場合は、おいしいもんを食べること、
そして、今は写真を撮ることに夢中です。
そのへんに、気づきがやってくるんですな。

-------

以前も書いたかもしれませんが、
私はどうも、体感覚やそれを超える感覚で
モノを捉える傾向があるみたいです。

写真を撮るときも、視覚的に美しい、と感じるより、
そこにある雰囲気や空気に心動かされて、
シャッターを切ります。

写真というツールを使って、目に見えない何かを、
目に見える形で表現しようとしているようです。

めんどくさい作業だけど、実に楽しい。

そのとき肌で感じたことが、
まんま写真に写ったときの感覚がたまらんのです。


先日、近所の植物園へ撮影に行った際も、
そこかしこで「お花の世界」を見つけて撮ってきました。

「お花の世界」を説明するのは難しいな。
でも、あるんです。
カメラを通してしか見えない「お花の世界」が(笑)


その日の夜、植物園で撮った「お花の世界」の数々を
主人に披露しました。

元写真部、元撮り鉄の主人は、一番身近な先生であり、
ご意見番です。
お世辞を言わず、感じたままをストレートに伝えてくれます。
私はそこをとても信頼しています。

ちょっとドヤ顔で、割と気に入っていた写真を見せていたとき、
思わぬ気づきが訪れました。

もうねー、トホホです(笑)

-------

たとえば、これ↓。


チューリップを中心に、三つの色・三つの品種のお花が、
キュッとまとまって咲いています。
その様子が、ひとつのチーム、ひとつの家族に見えたんです。
こじんまりとした様子が、なんとも微笑ましくて。

自分では、その微笑ましさが撮れた、と思っていました。

ところが、主人はこれを見て一言。
「うーん、撮りたかったものはわかるけど…
 でもさ、主役になってるピンクの花、これは…どうなの?」

!!!!

げ。たしかに。
ピンクのチューリップを主役っぽく撮ったけど、
どうにも主役感がない(笑)

隣で咲いてるオレンジのチューリップも、
どうも、形が「らしく」ないし。

げげげ。
雰囲気は撮れてるけど、主役がイマイチだ、これ。

-------

極めつけはこれです↓


上向きに咲いた椿の、凛とした佇まいが目を引いたんです。

同じ木の他の花が散り始めているなか、
手が届かないくらい高いところで、
すっと咲いているこの花が、どうにも、気高くて美しくて。

望遠レンズに付け替え、角度をちょっとずつ変えながら
20枚以上も撮りました。
まさに、気合の一作(笑)


ところが、主人の一言で事態は急変です。
「うん、きれいだけどこの花、
 なんか一か所黒くないか???」

へ?????

写真を拡大してみてみたら、花びらの間にクモがいるっ!

なんてことだーーーー!(>_<)

20枚すべてを見直してみたら、
すべてにちゃんと写っています、クモが(笑)
一度クモに見えちゃったものは、
その後何度見ても、クモにしか見えません…


うわー。やられた。

自分が撮りたかった雰囲気が撮れてたので、
そこで満足して、すっかり油断してました。


本当に撮りたいものが、主役を取り巻く雰囲気だとしても、
主役自体に魅力がなければ、台無しです。

花のある「風景」を撮ったとしても、
その花自体がブーだったら、元も子もありません…

うっわーーーー。
すっかり正気を失ってたよ、自分。


…。


これ、事業の価値とおんなじだ。

いくら、付加価値を追求しても、
基本価値がイマイチなら、意味がない。
それとおんなじだ…


-------

かつて、経営者の理想の会社像を
ストーリー化する仕事をしていたときのことです。

事前インタビューでこんな話を伺いました。

-----
お客さまに喜んでもらいたい。
お客さまを、びっくりさせたい。

そんな思いから、
スタッフが、サプライズに熱中した時期がありました。
スタッフにとってもそれは、
やりがいのある楽しい作業だったと思います。

ところが、それに熱中するあまり、
掃除や片づけ、事務作業など、
基本的な管理作業がおろそかになっていました。

私たちは、施設の運営と管理を行う会社です。
つまり、プロとしてその仕事を行っています。

施設を安全に快適に使っていただくことが大前提、
そのための仕事がおろそかになっては本末転倒です。
-----

そうなんです、そうなんです。

いくら魅力的なサービスを追求しても、
その事業の基本的な価値が満たされていなければ、
サービス自体、意味のないものになります。


そう。
愛想がよくてホスピタリティにあふれたラーメン屋さんでも、
肝心のラーメンがまずかったら、
たくさんのお客さんが来ることは難しいでしょう。

一方、多少愛想は悪くても、ラーメンがおいしければ、
それに惹かれてやってくるお客さんはいるものです。


我が家が20年以上通っている、
豚カツ屋さん・イタリアンレストラン・カフェは、
間違いなく「ちゃんとおいしいお店」です。

感動レベルのおいしさか?と言われたらNOですが、
毎回、ちゃんと満足できて、「来てよかった」と思えます。

接客やおもてなしは、不快にならない程度、
ずばぬけてすごいものがあるわけじゃありません。
とあるカフェに至っては、たびたび
「も少し、なんとかならんかな」と感じることすらある。

それでも、おいしいから、使い勝手がいいから、
たびたび訪れてしまうんです。
そうやって通い続けて、20年です。

実は、めっちゃ大切な基本価値。


事業の価値については、
掘り下げだしたら、ホント深いです。
今話したのは、「基本価値」で勝負する事業の話であって、
他の事業だと、またアプローチは変わります。

このあたりは、とてもここでは書ききれそうにありません。
なので、いずれまた。


写真から思わぬところに展開しちゃったな。
その「思わぬところ」に、
今の自分の、興味の種があるように感じています。

お知らせとご案内

2019.2.28.
昨年、会社ホームページを立ち上げました。
今後、ブログの更新、セッション・サービス・イベント等のご案内は、ホームページにてご覧ください。


TEAM the specialist

-心のコソ練(R)で 自分スペシャリストを生きる- 山崎直美事務所 株式会社

本ブログの過去記事も、順次再編集し、ホームページに移行していきます。
よかったら、ホームページでも、引き続きおつきあいくださいませ。

なお、過去記事を時系列で読みたい方のために、本ブログはそのまま残しておきます。私と似たようなプロセスを生きる、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。

▼関連記事
comment (0) @ 価値を表現する仕事
いつの間にかそうなっているのではなく、意識してやることが大事。 | そこに情熱があるのなら。

comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 

人生を創る心のコソ練。

自分の本質を仕事・ライフワークで分かち合っていくための知恵と哲学、新しい心の使い方をお伝えしています。