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「こんなふうになったらいいな」という思いは、みんなの願いだったということだ。


2018/04/16
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前回は、先週のお花見の写真を見ていただきました。
お花見といっても、桜ではなく桃です。

今日は、過去のふり返りと、桃畑での気づきをシェアしたいと思います。
ちょっと長くなりますが、よかったらおつきあいください。


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かれこれ20年以上前、ひょんなことからぶどう狩りに出かけたら、その楽しさにすっかりハマってしまいました。いろんな意味で本当に楽しかったので、ぶどう狩りをテーマにホームページまで開設してしまいました。

当時は、一般家庭にパソコンが普及し始めた時期ではありますが、一般ユーザが使える気軽にツールは、さほど多くはありませんでした。ホームページを持っている企業もまだ少なく、情報が充実しているページはほとんど見当たりませんでした。

現在のようなSNSは存在していなかったし、無料で使えるツールもほんの少ししかありません。個人がネット上で情報を発信するにはホームページという手段がメインだった時代です。開設や運営にはそれなりにコストがかかりましたし、制作にあたっては、専門的な知識や技術が必要でした。

そのうえ、今みたいに、個人の情報発信が即ビジネスにつながる…なんて感じじゃありませんでした。わざわざ手間と時間とコストをかけて発信するのですから、どちらかというと趣味の世界です。

そんな時代に、めんどくさがりの私がホームページを開設したのですから、今思えば、ちょっとした奇跡です(笑)


当時はSOHOという働き方が世に出はじめた頃で、私も、フリーの仲間と一緒に、自宅でホームページ制作のお仕事をはじめていました。もともとシステム屋でしたので、ド素人の方に比べたら、楽な部分がありましたが、ネットの世界では、バリバリのヒヨッコです。というか、ほとんどの人がヒヨッコ。

それでも、世に出はじめたインターネットというツール、ホームページという発信手段を、我がこととして、体験しておきたいと思いました。その気持ちが、ホームページの開設につながったのだと思います。

せっかくなら、自分が好きなテーマで開設しよう。そうやって選んだのが、「ぶどう狩り」でした。今思うと、相当笑えます。




好きで選んだ「ぶどう狩り」というテーマでしたが、せっかくなら、単なる日記的な内容ではなく、ちゃんと情報として成立させようと考えました。当時は、個人のホームページというと、ホントに個人的な日記が多かったんです。

何回か山梨でぶどう狩りをするうちに、「これは、事前に知っておいた方がいいだろう」と思えることがたくさん出てきて、発信せざるを得なくなった、という気持ちもありました。今みたいに、検索すればすべてがわかる時代ではありません。だからこそ、現地に行かなければわからない情報を発信することに意味があるように感じました。


今でこそ、変な商売をすると、すぐネットでさらされてエライことになりますが、当時は、もっと緩やかでのんびりしていたように思います。

すぐ隣の農家でも売っている品種を「これ、うちしか作っていないから」といって、高値で売りつけようとする農家のおっちゃんとか、フツーにいましたから。実は、とっくの昔に食べごろを過ぎている品種や、まだ熟していないけど色づきは早い品種を、平気で売ってる農家もありました。

それが悪いとは言いません。農家との駆け引きを楽しみたい心理もあるでしょうしね。

一方で、客側がある程度の情報を事前に知っていれば、自分の意志で選ぶことができます。少なくとも、選べた方がいいよね。私はそう思いました。そこで、自分が知っていることで、選ぶ手がかりになりそうなことは、すべてお伝えすることにしました。


あとね、当時、ぶどう畑のそばには食事ができるところがほどんどなかったのです。とにかく、店が少ない。…というか、ない。

ぶどう狩りの盛んな地域と、商業地域が離れているので、食事には一苦労です。これもまた、事前に知っていれば、対応できる問題だと考えました。


そんなこんなで、消費者かつよそ者でありながら、ぶどうと山梨の街を非常に暑苦しく語るホームページができあがっていきました。

そのうち、農家の方が見つけてくれて、メールをくださることが増えました。今もおつきあいが続いている農家は、当時、ネットをきっかけに出会った方たちです。誠実な農家のみなさんから、実のある話を聞かせていただき、ホームページの内容はさらに充実していきました。




「ぶどう狩り」というニッチなテーマがウケたのか、ホームページは予想外に多くの人に見ていただき、それなりに注目されることになりました。それはそれで嬉しかったけど、私はあまり満足していませんでした。

私が発信する内容は、あくまで私の体験であり、数ある意見のひとつでしかありません。でもそれが、ある種の王道、正解のように受け取られることに、違和感を禁じえませんでした。

私の体験だけでなく、みんなの体験が等しく発信されるといい。それを見た人が、自分なりの価値観や好みで、選べるようになるといい。ずっとずっと、そう思っていました。


当時の私は、基本的にシステム屋の発想をしてました。あるべき姿を考え始めると、脳内で勝手に、システム設計が始まります。

あらゆる情報を統合的に発信するポータルサイト、そこに集う農家や行政、消費者、その他関係者のみなさん、みんなが一眼となって地域に関わり楽しむ仕組み…そういったビジョンがありありと見えてきたのです。

当時からすでに、農家の後継者問題もいろいろ見てきました。人と人のつながりができることで、そうした問題も解決できればいい。そんなことも考えました。

脳内システム設計はとどまることなく、何とも壮大なビジョンが出来上がってしまいました。




一方で、それが本当に「自分のやりたいこと」か、と問われたら、ビミョ~でした。

たまたまスキルがあって必要性に迫られたからホームページを作ったし、脳内システム設計に没頭しているけれど、それをずっと続けていくイメージがどうしても抱けなかった。実際のところ、しばらくホームページを運営したら、思った以上に疲弊しましたしね。

それに自分はただ、圧倒的な技術と熱い思いを持つ農家のみなさんの仕事に感動し、応援したかっただけなんです。もっというと、おいしいぶどうを、ずっと食べ続けたかっただけ。

それを叶える方法はホームページじゃなくてもよかったわけです。


うっすら悶々としつつも、そのうち、ぶどう狩り以外の活動が忙しくなり、開設から10年目でホームページを閉鎖する決断をしました。それからさらに時が経ち、かつて「こうなったらいいのに」と思ったことすら、忘れていました。



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先週末のお花見にあたっては、事前に開花情報を検索し、どの地域で花見をするのがよいか、見当をつけました。各種口コミサイトで、ランチのお店を検索し、候補を何軒もピックアップできました。

写真は、この日のランチです。ここ最近で一番おいしいハンバーガーを食べることができました。



桃畑を見ながら、どこでランチしようか考えていたら、ふいに遠い昔の思いが心によみがえってきて、瞳が熱くなりました。

そうそう、こうなればいいと思っていたんだよ。

そのとき、かつての私が脳内システム設計までして描いた「こうなったらいいな」という社会が、はるかに大きなスケールで目の前にあることに気づきました。今ではそれが当たり前なので、「こうなったらいいな」が叶ったことにすら、気づきませんでした。


インターネットをめぐるリソースも環境もコストもけた違いに進化し、今では誰もが情報を発信し、情報を受け取ることができます。しかもそれが「当然のこと」として定着しつつある。やるかどうかは、個人の好みとやる気の問題だけど、少なくとも窓は開かれていて、昔よりずっとハードルが下がっています。

ネットを通じたビジネスが定着し、どんな場所で開業しても、やり方によっては成功できるようになりました。そのことで、大昔ではありえなかった立地に、いろいろなお店ができて、私たちを楽しませてくれています。

しかも、口コミサイトがいくつもできて、好みが合いそうな人の意見を参考に、いろいろなものを選べます。

みんなが好き勝手に自分の見た世界を発表し、その中から、気に入ったものだけ選べる。事前に調べておけば、大抵の問題はクリアできるから、現地についたらその場を楽しむことに集中できる。

今となっては、ごく当たり前のこの光景は、20年前の私が思い描いた「こんなふうになったらいいな」という社会のありようでした。




そんなふうに願ったことすら忘れていたけれど、当の本人が忘れても、その願いは、想像以上のスケールで叶ってた。あれができた、これができたというレベルじゃなく、社会そのもの、文化そのものが変わってしまった。

それを叶えることに、私が直接助力したわけじゃないけど、叶ってた。いろんな人がいろんな形で、今の社会の一部を作ってくれたおかげで、叶ってた。みんなが、それを叶えてくれた。

ってことは…

「こんなふうになったらいいな」という思いは、私一人の願いじゃなく、みんなの願いだったということだ。

それに気づいたとき、ふと思いました。
今の私が願っている「こうなったらいいな」という社会もきっと叶う。

現時点では、そうした社会の価値に気づいている人の方が少なく見えるし、話したとしても「そんなことより目先の生活が…」と言われそうな気がしてならないけれど。

それでもきっと叶う。

20年前と同じように、私の願う「こんなふうになったらいいな」は、私一人じゃなくみんなの願いなのだから。





奇跡のコース』に出会っていなかったら、こうした気づきはなかったでしょうし、こうした洞察もできなかったと思います。今回ばかりは、「自分でやらない」というコースの真髄を知っていたおかげで、救われました。

と同時に、祈る力、願う力の大きさを、しみじみ感じました。


20年前の私がそうであったように、自分が想像しうる範囲で何かを実現しようとすると、どこかで行き詰まります。何かを実現するには行動が必須だと考えると、自分の本心を欺いて、好きでもないことをやりかねない。

一方で、「自分の力で叶えるのではない」と心底思えれば、見方はガラッと変わります。祈る力、願う力を思い出せる。

そしたらあとは、自分のやりたいこと、本当に心が動くことだけをして、願いが叶うのを待つだけ。叶うのを信頼して、楽しみに待つだけです。




文字で表現できるのは、ここまでみたいです。自分にとって、ホントに大きな気づきだったけど、書いてみるとビックリするくらい熱量が下がります。

ま、私にとっては細かい表現が問題ではなく、気づいたという体験を記録することが大切なので、これでヨシとします。

こうして書いておけば、将来また、思い出せますから。


今日は久しぶりに長くなりました。
おつきあい、ありがとうございました。
お知らせとご案内

2019.2.28.
昨年、会社ホームページを立ち上げました。
今後、ブログの更新、セッション・サービス・イベント等のご案内は、ホームページにてご覧ください。


TEAM the specialist

-心のコソ練(R)で 自分スペシャリストを生きる- 山崎直美事務所 株式会社

本ブログの過去記事も、順次再編集し、ホームページに移行していきます。
よかったら、ホームページでも、引き続きおつきあいくださいませ。

なお、過去記事を時系列で読みたい方のために、本ブログはそのまま残しておきます。私と似たようなプロセスを生きる、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。

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